優遇措置が多い長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、長期優良住宅の法的な認定を受けた住宅のことです。認定事項は9項目存在し、長期優良住宅とはそれらを満たしている必要があります。認定基準は数世代が住める「劣化対策」や、耐用年数が短い配管への「維持管理・更新の容易性」などがあり、これらを満たす住宅が長期優良住宅となります。さらに、長期優良住宅とは大変大きなメリットが受けられやすい住宅でもあります。

税金の控除や低金利の住宅ローンへの加入は、長期優良住宅と認定された場合の大きなメリットです。所得税における住宅ローン控除などは、最大で13年間控除を受けることが出来ます。住宅ローンで家を購入しなかった場合でも、投資型減税を受けられるなど大きい特典があるのです。長期優良住宅とはこうしたメリットが存在する上に、不動産所得の減税や登録免許税の税率を下げることが出来るといったメリットがあります。

良いこと尽くしのように考えられるため、申し込みが多いことが予想されますが、デメリットもあることを把握するべきです。このように劣化しにくい住宅を建てることは、当然ながら建築コストがかかります。さらに申請費用や認定を継続するための定期点検が欠かせません。工期が長くかかることも特徴です。

通常の住宅を建てるときよりも、最大で一か月は工期が延長する可能性があります。これは、認定を得た上で着工を行うからですが、審査などを短くさせる方法はありません。建築コストがアップすることも、把握しておくべきです。